トクスエブログ

お正月休みのお知らせ

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は冷たい雨が降っています。

 

 

かもめ鍼灸治療院は12月28日~1月5日までお休みとさせていただきます。

6日以降のご予約はホームページの予約フォームから受け付けております。

 

 

傾向として、ストレスが軽減されるおかげなのか、お正月のあとは腰痛や肩こりといった症状は軽くなることが多いように思います。ただ、胃腸の不調を訴える人が若干増えるようです。お休みのあいだ、ゆっくり英気を養ってください。そして、あまり飲みすぎ、食べすぎないよう。

 

 

来年が素晴らしい年でありますよう。May the force be with you!

 

 

 

どうぞお大事になさってください。

 

かもめ鍼灸治療院

 

ブログ    2016.12.27 Tue

八王子が寒くなってきました

  こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は日に日に寒さが増しているようです。寒くなってくると知らず知らずに筋肉がこわばるので、腰痛や肩こりなどもいつもより症状が強くなりがちです。風邪を引いている患者さんも増えてきました。

 

 

 

以前本でよんだのですが、細菌にトカゲに感染させた実験について。

まずトカゲを細菌に感染させ、高温で飼育するグループと低温で飼育するグループに分ける。トカゲは自分で体温を変えられない変温動物なので体温が部屋の温度になるわけです。しばらく飼育してみると飼育温度に比例して生存率が上がった。20℃で飼育したトカゲは全滅し、40℃で飼育したトカゲは生存していたそうです。

また、高温飼育のトカゲに解熱剤を投与したところ、そのトカゲ達は全て死んでしまったのに対し、投与しなかったトカゲは一週間後でも9割以上が生存していたそうです。

 

体温が高いことは病原体の作用を抑制し、免疫力を上げるのです。発熱は病原体が作りだすということではなく、自分の身体が病原体と戦う為に起こっているのですね。となると、寒い時に体を暖めるということは理にかなっているわけです。

対して解熱剤を飲むこと病原菌に有利な環境を与えることになる。

 

 

とはいえ、どうしてもやらなくてはならない用事や仕事がある時は解熱剤の一つや二つは飲みたいものです。現実との折り合いが中々難しいです。

だとするなら、体を冷やさないよう気を付け、最初から身体を暖めることが重要になってくる。風邪になる前に、風邪にならない身体を作ることが理想ですね。

 

 

 

先日、立川の昭和記念公園に紅葉を、多摩動物園に動物をみてきました。

紅葉なんて本当に久しぶりに見たんですが、綺麗ですね。どちらかというと動物の方が好きなので、あまり植物に目がいかないのかも。動物園はすごくよかったです。あそこにいるバクの毛皮はフリースのようで、あたたかそうだと思ってついみてしまいます。立川や高幡不動といった近場にこういう設備があるのは良いですね。momizi

 

 

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どうぞお大事になさってください。身体を冷やしませんよう。

 

かもめ鍼灸治療院

 

ブログ, 日常のこと, 趣味, 鍼灸    2016.11.28 Mon

ハロウィンの日の思い出

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。今日は八王子は暖かいですね。先日ハロウィンのイベントがありました。参加店舗はお菓子を子供たちに配るのですが、配布された大量のお菓子がアッという間になくなってしまいました。それにしてもひどく寒い日でした。毎年何らかの仮装をしていたのですが、今年はしなくて正解だったかも(往々にして、仮装の衣装は薄い気がします)。

 

 

 ここまで書いてふと、思い出しました。子供の頃私はアメリカに住んでいたのですが、ハロウィンになると学校の生徒全員が仮装をして校庭をパレードするんです。私は当時何を考えていたかわかりませんが、「からかさお化け」に化けることにしたのです。厚紙とトイレットペーパーの芯で作りました。今でも覚えています。それで学校に行ったら先生にえらく気に入られて、パレードの先頭を歩くことになりました。手作りというのが良かったのかもしれません。ちなみにこんな感じでした。

 

karakasa

 

 

 

それにしても絵心がありません。美術大学を一応出ているのですが。それにしても懐かしい。このブログを書くまでこの思い出を思い出しもしなかったのに。

記憶というものは不思議なものです。

 

どうぞお大事になさってください。

 

かもめ鍼灸治療院

ブログ    2016.11.04 Fri

つらつらと秋のことを

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。

八王子は、最近は天候が落ち着いています。ようやく遅い秋が訪れたというか。とはいえもう日ごとに肌寒くなりつつあります。少し前は雨が降り続いたり、急激に寒くなったかと思えば暖かくなったりしていました。こういったときにはぎっくり腰や寝違えなどといった肉体的な痛みだけではなく、原因不明の体調不良、例えば寝付けない、朝の疲れが取れない、胃腸の具合が今一つだ、といった原因不明の症状が多かった。その中でも目立って多かったのは肩こりからくる頭痛の症状です。

 

これは1回~3回の治療で治ります。私も頭痛持ちなのですが自分で6本ほど鍼を打ってで治してしまいます。この時は自分が鍼灸師でよかったと思います。

 

 

 秋の話を少し。

秋は芸術、食欲、スポーツの秋などと言われていますが、自分の中の内外面を見直しやすい季節なのでしょうね。季節を堪能するということは、その時期の特有の気候や食べ物を心身で受け止めながら、徐々に次の来る季節の到来に備える、ということなのことだと思います。

 

私は秋空の下を歩いていると、妙に思い出に耽りやすくなり、もの悲しい気持ちになったものでした。いい思い出も悪い思い出も。でも決してそれは悪い気分ではなく、そんな感傷的になっている自分も、そうさせる季節も好きでした。

ところが少し前まで雨が降り続けたので、秋らしい秋をあまり堪能できなかった。秋を飛び越して冬がやってくののでしょうか。冬来たる、です。

 

 

先日、古い友人たちに多肉植物を頂きました。かもめ鍼灸治療院には多肉は一鉢しかないので、育てるのが楽しみです。

 taniku

 

 

 

身体を冷やしませんよう。どうぞお大事になさってください。

 

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

つぶやき, ブログ    2016.10.24 Mon

疲労の蓄積と症状について

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子はなんとなく秋の気配がでてきました。こうした季節の変わり目には、身体が気候に合わせようと頑張ります。朝起きるのも真夏の時より起きづらくなってきたのではないでしょうか。去年も書きましたが、秋口は、夏の疲労で人々は深く眠るため、盗賊はこの時期を狙って盗みに入ると時代小説「鬼平犯科帳」に書いてありました。そしてこういうときは体調を崩しやすい。

 

 

私は毎日治療院まで自転車で通っているのですが、自宅から平坦な道を行っているにもかかわらず、気付かないうちにタイヤの空気は抜けるし、ペダルを踏むときの重さが重くなっています。そして整備後に自転車に乗ると明らかに軽くて乗り心地が良い。毎日使っているので微妙な劣化に気付かないわけです。

 

 

 

自転車や自動車といった乗り物に定期的な整備が必要なように、人体も同様のメンテナンスが大事です。腰痛、肩こりといった症状を持つ人の多くは、長時間立ちっぱなし、座りっぱなし、あるいは重いものを運んだりするなどの仕事が多く、毎日少しづつ身体に負荷をかけ、疲労がたまっていきます。

こうした積もっていく疲労は睡眠や運動、入浴、そしてストレスの解消などで回復します。だから毎日仕事を続けていけるわけです。

 

しかし、それができないほど忙しかったり、ストレスが強く心に余裕がなかったりすると、回復が疲労に追い付かなくなってくる。こうした状態の時に、例えば重いものを持ったり、一晩だけ冷房を浴びすぎたり、時として座った姿勢から立ち上がろうとするような、些細な動作ですらが引き金となり、今まで今まで溜まりに溜まってきた疲労に身体が「もうこれ以上無理!」と限界を感じ、ぎっくり腰、寝違え、突然の五十肩等の疾患が引き起こされます。

 

 

 

そうした所の筋肉はたいていガチガチに凝っているため、鍼をいれると、ぎちぎちっとした感覚で入っていきます。干し肉のように弾力がないというか。ちなみに凝っていない筋肉は新鮮な肉!という感じでするする入っていきます。

干し肉のような筋肉でも鍼を抜くときにするするっとぬければ、良くなっていくことが多い。しかし抜くときにまだ鍼がギシギシと抵抗を示す場合はもう何回か受ける必要があります。どちらにしろ、最初の治療から数回鍼を打ち、一気に治した方が後々楽で、再発も起こりづらいです。

 

 場所によって治療回数は異なります。鍼灸の 治療回数の目安はこちらです。→http://kamome-acp.com/blog/720

治ってしまえば10日~1か月に一回程度のメンテナスで来られる患者様が殆どです。

 

 

 

 

ブログの内容が似ていて、かつ真面目になってきたといわれました笑しかし自分の中で重要だと思うことですし、大事なことだから何度も書きたいので、ご容赦ください。

 

写真は釣ってきた「まごち」という魚の写真です。姿は不格好ですが、味は今まで釣った魚の中で1、2を争うほど美味しかったですね。今度は釣りの話でもしたいものです。

 

お大事になさってください。

 

かもめ鍼灸治療院

 

magochisashimi

 

ブログ, 東洋医学, 鍼灸    2016.09.09 Fri

自分で頭痛を治す

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子はとても暑いです。今年は例年以上の暑さになるようです。水不足も懸念されて心配ですね。

 

今日は自分の頭痛を治した話を。今年から、忙しくなったり、仕事が終わると、左の側頭部にから目の奥にかけてひどい痛みが出るようになりました。痛みが強いので仕事に差しさわりがあっても困るし、万一何かがあっても嫌なので、脳神経外科でMRIを撮りました。すると、髄膜腫が右側にあるということでびっくりしましたが良性なので問題はなく、今回の頭痛は脳の方が原因ではないとのことでした。余談ですが、自分の脳みそを見るというのはなんとも妙な気分です。こんな灰色の塊が自分の思考や記憶を司っているとは、中々現実感がないものです。

 

 

とりあえず、入浴後に楽になり、首を動かすと痛みが強くなるので、首の筋肉が関与していると思い、首と頭の付け根のつぼに軽く鍼をしたのですが、5分くらいは痛みが軽快するのですが、またすぐ元にもどってしまう。手首にある頭痛のツボ、このツボは時として頭痛に対し著効を示すことがありますが、効かず。

 

 

そこで、もっと奥の筋肉が凝っているのではと思い、よく触ってみると、j表面は柔らかいのですが、左首の首回り、特に横の筋肉と、側頭部の筋肉が右に比べて強く固くなっていた。そこを押すとじんわり頭痛も強くなります。そこで鍼を二回りほど長く太くして、首に5~6本、頭に3本ほど深く打ち込むと、ズーンとした強い感覚がありました。頭痛も一時的に強くなりました。それでも、鍼を放置すると段々筋肉が柔らかくなるので、暫くそのまま我慢します。

 

頃合いの時間をみて鍼を抜くと頭の痛みが三分の一位になっていました。首や頭を動かすと痛みはありますが明らかに楽になっている。強い鍼を打たれた後特有の痛みというかもみ返し感は強かったのですが、夜になっても頭痛がないので、これは鍼で治せるな、と思いました。もみ返しのような痛みがある時は連続で鍼を打つと一気に良くなる場合が多いのです。翌日同じように鍼をうったところ、痛みが全くなくなり、それ以降は今に至るまで頭痛に悩まされることはないです。

 

 

 

 

 

 思い当たる原因を自分で探したのですが、まず忙しく週一回受けていた鍼治療ができず、3週間ほど間が空いてしまったことがひとつ。もう一つは自分が施術の際に無意識のうちに左の顎を強くかみしめ、かつ左に首を傾けている癖があり、首周辺と顎回りの筋肉が強く緊張していたと思われます。施術のあと頭痛が起こる原因がわかりました。あと一つ、一番のストレス解消の釣りに行けなかったのも大きいと思います。大真面目に。とりあえず、痛みがないということは本当にいいことですね。

 

 

鍼を打った時の感覚についてはこちらのブログを参照くださいhttp://kamome-acp.com/blog/713

鍼の症状による大まかな治療回数はこちらhttp://kamome-acp.com/blog/720

 

 

 

どうぞお大事になさってください

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

ブログ, 鍼灸, 鍼灸    2016.07.19 Tue

花が咲きました

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。昨年いただいた鉢植えに花が咲いていました。綺麗だったので写真に撮りました。

植物は動物と違って動かない(当たり前ですが)ので、今まで積極的に育てようとはしなかったのですが、こうして変化があると、きちんと成長しているんだなあと思いました。水と日光だけで育つというのは不思議なものです。

 

 

 

花

 

 

 

八王子は今日は雨です。最近は晴れたり降ったり、蒸していて、気圧の変化も大きいですね。人間の身体は高性能のエアコンのようなもので、常に身体を正常な状態に保とうとします。

 

 

これを調整するのは自律神経という人体を正常に保とうとする神経です。しかし最近のような、めまぐるしく変わる天候にあわせるのは自律神経にとって大変なんです。この機能がおかしくなると身体に色々と不調がおきるようになる。最近ではだるさ、肩こり、胃腸の症状を訴える患者様が多かったです。過去のブログに自律神経について書いていますので、よろしければ、読んでみてください。

 

 

 

自律神経についてhttp://kamome-acp.com/blog/534 http://kamome-acp.com/blog/539

 

湿邪について http://kamome-acp.com/blog/480

 

どうぞお大事になさってください

 

ブログ    2016.06.28 Tue

鍼灸はどのくらいの頻度でうければいいの?

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は今日は涼しいですね。この間までは真夏並みの暑さだったのですが。急激な気候の影響か、ぎっくり腰で来院される方が最近は多かった。

今回は患者様によく聞かれる、鍼灸はどの位の頻度で受ければいいか、ということについて。症状の重さや年齢、代謝によって個人差はありますが、大まかな目安を書いていきます。

 

 

 

急性の症状、ぎっくり腰や、寝違え、背中の寝違えなどであれば、間を開けず、最初の治療日から続けて(できれば一週間に2回)治療すると、回数にして1回~3回位で改善します。半数以上の人は1回の治療で改善します。そして、ぎっくり腰などの急性の症状は、そのまま放置して改善しても、それをきっかけとして、腰から下のこりや痛みがでてくることが多いのでタチが悪いです。一気に治してしまった方がその後も楽です。

 

 

 

慢性的な肩こりや腰痛、膝の痛みなどの場合は、日常生活、特にPC作業や肉体労働が原因となっていることが多いと、どうしても元に戻ってしまう。慢性的なものは一回で治ることはまれですが続けてやると必ず改善します。2回目か3回目で効果を感じだす傾向があります。肝心なのはペースを守って治療を受けるということで、最初は続けて週1回の割合で3回ほど通い、短期間で集中的に凝っている筋肉の代謝を上げ、そののち月1~2回メンテナンスの為に来院される方が多いです。月1回の治療ペースになるころには、最初に刺した鍼のズーンとした感覚も弱くなり、治療時間も短くなります。

 

 

 

五十肩や腱鞘炎など、腕や手の症状は他の疾患よりは時間がかかる傾向があります。症状がすぐのときや、軽い症状だと、1回目でかなりの効果がでることもありますが、それでも1回ではこころもとないことが多い。大体3回~十数回の治療で改善することが多いです。

というのも、腕や肩の関節周辺は日常的に使う機会が多く、腰や首回りの筋肉と比べて細く、小さいものが多いため、疲労するのも早いのです。能力は高いけど燃費が悪いというか。

時間をかけず治すのに一番いいことは、鍼をした後に安静にすることなのですが、PC作業や、細かい手作業を仕事にしていると、安静にする暇がない。ある程度鍼灸によって回復させたとしても、回復量が中々上がりづらいです。それでも、地道に原因となる筋肉をしっかり鍼灸でゆるめ、週に1~2回通い続けると効果は必ずでるものです。自宅でお灸をしたり、ストレッチをすれば、さらに効果が上がる。これは、どの疾患でも同じです。

 

 

 

 

また、日常生活の改善をしないことには、やはり治療回数は長くなる。鍼灸治療を受けて症状が改善しても、そのまま生活を続けていれば、元に戻る。それを解消するには、日常生活にストレッチや運動を行ったり、症状の原因となっている動作(同一姿勢でのPC作業やスマホを長時間見る等…)をすこしだけ減らしてみる等…。正直地道な努力です。しかし、忙しい現代にはこれが中々難しいのです。

 

 

 

人体も機械と同じで使えば使うほど疲労が蓄積されます。それを睡眠やバランスの良い食事をとる、ストレスの解消等、で回復させていくわけです。しかし疲労が回復を追いこしてしまうと少しずつダメージが蓄積されて様々な症状が身体に出てくることになる。そして代謝が良ければ良いほど治療回数は少なくてすみます。アスリートと一般人では驚くほど回復が違います。日常的に運動をしている人とそうでない人もこれもまた効果が違うもので、代謝能力が高いと前述した疲労による回復も早いです。

 

 

 

大分長くなりましたが、急性の症状の時は短期間に連続して治療、慢性の症状は最初は続けて、ある程度治ったら、月1~2回程度通えば良いと思います。

 

 

私は週一回必ず鍼治療を受けるようにしていますが、それ以上間をあけるともう身体がへとへとになっていました。ところが最近、それまで一年程やれていなかった趣味の釣りを再開したら、何だか調子が驚くほど良くなってきた。自分に合ったストレスの解消方があるか否かも健康には重要な要素だと痛感しました。

 写真は釣れたエイです。ひらめかコチでも釣れないかと思っていたのですが。尾を入れると1m位あったかもしれません。持ち帰ってたべようかしらんとも思いましたが、毒針をもっているので海に返しました。これを釣ったときには全身がぎっくり腰のようになってしまいましたが、翌日鍼を打って気力も体力もいつも以上に回復したように思います。

 

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どうぞお大事になさってください

 

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

 

 

 

 

ブログ    2016.05.31 Tue

鍼を打ったときの感覚について

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子はすっきりと晴れています。五月の半ば頃の気候は本当に気持ちがいいものです。

 

 

これまでブログで書いてきた記事と重複する内容ですが、また改めて。かもめ鍼灸治療院で行う鍼はおおまかに二種類あり、刺してもそれほど感じない鍼と、刺した時にズーンとした重い感覚を伴う鍼の2種類があります。ズーンとした感覚は「響き」「得気」といわれています。

前者の軽い鍼は、おおむね健康で、自覚的に身体に問題のない方や、美容鍼をされる方が健康維持の為に受けることが多い。治療の内容について質問される方が多いので、今回は後者のズーンとした響きを伴う鍼について詳しく書こうと思います。

 

 

響きが強い鍼は、強い痛みやこりに対して行います。日常生活に不都合がある症状、例えば慢性腰痛、五十肩、強い頚肩こり、腱鞘炎や膝の痛みetc…。こういう場合は大抵身体の深いところに原因があることが多く、そういう部位は固く凝り固まっています。そして、そこに鍼をきちんと当ててあげないと治療効果は弱くなってしまうことが多い。

 

 

強い腰痛や肩こりなどによる痛みは、筋肉の使いすぎやストレスなどで固まった筋肉が、その中を走っている神経や血管を締め付けて、こりや痛み、しびれなどが出ていることが多い。ですからそこの筋肉を柔らかくしてあげれば、神経や血管の通りもスムースになり、痛みやこりが改善されるのです。

 

 

 

 凝り固まったところに鍼をすると、何とも言えないズーンとした感じを受けます。前述しましたが、これを「響き」や「得気」といいます。固い筋肉はただでさえ緊張しています。そこに金属の棒(鍼)が入ってくればそれを防御しようとして更に緊張が強くなります。そのときにこの響きが起こります。筋肉が硬ければ硬いほどこの響きが強くなるので、患部がどの程度悪いかの目安になります。

また、この感じ方には個人によって違いがあり、これはすごい刺激が強すぎてつらいという人もいれば、動じずに寝てしまう人もいる。そして、しばらく鍼を置いておくと、徐々に筋肉の緊張が解けてきて、柔らかくなってくる。

 

 

寝違えやぎっくり腰などは、1回~2回の治療で筋肉の緊張がゆるんで、大半が完治します。しかし、 慢性的な症状で筋肉がガチガチになっている人は、中々1回で魔法のように治すことは難しい。効果を明確に実感するのは3回目前後が多い気がします。腰、肩、首、膝等の運動器の疾患はおおむね3回~10数回程度の治療で 生活に支障がなくなることが多いです。あまりにも筋肉が硬くなっている場合は20回以上かかってようやく治ることもあります。若い方や、運動を常々している方など、代謝が良い人の方が明らかに治りが早いです。

 

 

 

 2回目の治療以降は筋肉がある程度柔らかくなっているので、響きは1回目より軽くなり、2回目よりは3回目…と治療回数があがるに従って響きもなくなってくる傾向があります。そしてこういった治療は、翌日だるくなったり、筋肉痛のような痛みが出る時がありますが、大体翌々日までに効果が出てきます。

 

 

 

 私は約10年週一回鍼をうけていますが、かなり深いところを治療しても、大体治療直後か、その日の内に良くなります。鍼灸治療の後の眠さ、痛み、怠さなどの症状は、本人の鍼への感受性と慣れ、心理的な要因も大きく関与していると思います。

 

 

 

今回は何だかカタブツな内容になってしまいました。鍼灸以外のこともたまには書いてみようかしら。

 

 

どうぞお大事になさって下さい。

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

 

 

 

 

ブログ, 鍼灸    2016.05.14 Sat

肩こりとスマホ

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は晴れているのに雨が降っている妙な天気です。狐の嫁入りです。それでも暖かい春はいいですね。気分も晴れます。

 

 

肩こりについて今回はすこし。以前書いたものと重複する部分もありますが。

 さて、肩こり、腰痛、膝の痛みなどの運動器の疾患で来院する人は、鍼灸院において多くの割合をしめます。しかしここ数年、首こりや肩こりの症状を訴える方 が昔よりかなり多く増えてきたように思います。来院される8割以上の方が肩こりの症状を自覚するようになったように思う。そして、昔はそれほど来なかった 年代の方、特に若い方の肩こり、首のこりが多くなった。

 

 

これはスマートフォンの使用率が増えたことと無関係ではないと思います。スマホを見る時には、仰向けに寝転んでいる時以外、どうしても首を下に向く姿勢になります。頭の重さは体重の10%前後といわれており、体重50㎏の人だと5㎏前後の重さがあることになる。頭を長時間支えることは、首の筋肉にとって結構な負担をかけることになります。

試しに、スマホなしでスマホを見る姿勢をとると、相当首が疲れることがわかります。ただ、スマホ操作時は集中するので苦にはならないわけですね。しかし、首の筋肉には負担がかかり続けることになります。

 

 

長時間同じ姿勢を取ることは、筋肉の緊張を引き起こし、固くなってしまう。そうすると、筋肉の中を通る血管や神経が締め付けられます。血管は酸素や栄養な どを血液にのせて運ぶのですが、血管が狭くなると酸素や栄養の供給が減ります。神経が締め付けられると痛みやこりも出てくる。鍼や灸はそういった固くなった筋肉に刺激を与えて、筋肉を柔らかくするわけです。そうすれば締め付けられていた血管や神経も開放されて、楽になる。

 

 

さて、スマホを見ている時は、目や頭を集中して使います。こうしたことをするにも当然酸素や栄養が必要なのですが、先に述べたように、首の筋肉が固くなって血流が滞ってしま うと、頭や顔に送る酸素や栄養の供給が少なくなっています。そうなると、足りないエネルギーで機械(目や頭)をうごかすようなもので、機械には負担がかかる。眼精疲労や、頭の疲れなどの症状がでてしまう。

 

 

どうすればいいかというと、スマホを見なければよいのですが、この時代にスマホを放棄するということはできないでしょう。なぜなら、便利すぎる。仕事での使用や、連絡をとりあうことははもちろん、世界中の情報を瞬時に入手でき、ゲームもできる、本も読める。すごい機械です。

 

 

もちろんスマホの弊害もあり、情報過多ゆえにおこるもの、例えばSNSにおける人間関係のストレス、莫大な情報の中で適切なものを見つけることの難しさ、 そして先にあげた、首肩こりの問題ももちろんそうです。しかしそれらを差し引いても、スマホ無しの生活を送ることは、難しいと思います。少なくとも、今は。

 

 

私は小学生のころ、携帯ゲーム機をものすごい勢いでやっていたら、1.5あった視力がアッというまに0.6まで落ちてしまった。あの時に、少なくとも一日 一時間程度にしておけば良かったなあと思いますが、後の祭りです。昔の自分に説教をしても、隠れてやっていたでしょう。難しい。スマホも自分で時間を決めてやれればいいのですが、中々そうもいかない。一人一人自分にあったやり方で上手にスマホと共存したいものです。

 

 

お大事になさってください。

 

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

 

ブログ, 日常のこと, 鍼灸    2016.04.17 Sun

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