トクスエブログ

肩こりとスマホ

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は晴れているのに雨が降っている妙な天気です。狐の嫁入りです。それでも暖かい春はいいですね。気分も晴れます。

 

 

肩こりについて今回はすこし。以前書いたものと重複する部分もありますが。

 さて、肩こり、腰痛、膝の痛みなどの運動器の疾患で来院する人は、鍼灸院において多くの割合をしめます。しかしここ数年、首こりや肩こりの症状を訴える方 が昔よりかなり多く増えてきたように思います。来院される8割以上の方が肩こりの症状を自覚するようになったように思う。そして、昔はそれほど来なかった 年代の方、特に若い方の肩こり、首のこりが多くなった。

 

 

これはスマートフォンの使用率が増えたことと無関係ではないと思います。スマホを見る時には、仰向けに寝転んでいる時以外、どうしても首を下に向く姿勢になります。頭の重さは体重の10%前後といわれており、体重50㎏の人だと5㎏前後の重さがあることになる。頭を長時間支えることは、首の筋肉にとって結構な負担をかけることになります。

試しに、スマホなしでスマホを見る姿勢をとると、相当首が疲れることがわかります。ただ、スマホ操作時は集中するので苦にはならないわけですね。しかし、首の筋肉には負担がかかり続けることになります。

 

 

長時間同じ姿勢を取ることは、筋肉の緊張を引き起こし、固くなってしまう。そうすると、筋肉の中を通る血管や神経が締め付けられます。血管は酸素や栄養な どを血液にのせて運ぶのですが、血管が狭くなると酸素や栄養の供給が減ります。神経が締め付けられると痛みやこりも出てくる。鍼や灸はそういった固くなった筋肉に刺激を与えて、筋肉を柔らかくするわけです。そうすれば締め付けられていた血管や神経も開放されて、楽になる。

 

 

さて、スマホを見ている時は、目や頭を集中して使います。こうしたことをするにも当然酸素や栄養が必要なのですが、先に述べたように、首の筋肉が固くなって血流が滞ってしま うと、頭や顔に送る酸素や栄養の供給が少なくなっています。そうなると、足りないエネルギーで機械(目や頭)をうごかすようなもので、機械には負担がかかる。眼精疲労や、頭の疲れなどの症状がでてしまう。

 

 

どうすればいいかというと、スマホを見なければよいのですが、この時代にスマホを放棄するということはできないでしょう。なぜなら、便利すぎる。仕事での使用や、連絡をとりあうことははもちろん、世界中の情報を瞬時に入手でき、ゲームもできる、本も読める。すごい機械です。

 

 

もちろんスマホの弊害もあり、情報過多ゆえにおこるもの、例えばSNSにおける人間関係のストレス、莫大な情報の中で適切なものを見つけることの難しさ、 そして先にあげた、首肩こりの問題ももちろんそうです。しかしそれらを差し引いても、スマホ無しの生活を送ることは、難しいと思います。少なくとも、今は。

 

 

私は小学生のころ、携帯ゲーム機をものすごい勢いでやっていたら、1.5あった視力がアッというまに0.6まで落ちてしまった。あの時に、少なくとも一日 一時間程度にしておけば良かったなあと思いますが、後の祭りです。昔の自分に説教をしても、隠れてやっていたでしょう。難しい。スマホも自分で時間を決めてやれればいいのですが、中々そうもいかない。一人一人自分にあったやり方で上手にスマホと共存したいものです。

 

 

お大事になさってください。

 

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

 

ブログ, 日常のこと, 鍼灸    2016.04.17 Sun

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