トクスエブログ

鍼灸はどのくらいの頻度でうければいいの?

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は今日は涼しいですね。この間までは真夏並みの暑さだったのですが。急激な気候の影響か、ぎっくり腰で来院される方が最近は多かった。

今回は患者様によく聞かれる、鍼灸はどの位の頻度で受ければいいか、ということについて。症状の重さや年齢、代謝によって個人差はありますが、大まかな目安を書いていきます。

 

 

 

急性の症状、ぎっくり腰や、寝違え、背中の寝違えなどであれば、間を開けず、最初の治療日から続けて(できれば一週間に2回)治療すると、回数にして1回~3回位で改善します。半数以上の人は1回の治療で改善します。そして、ぎっくり腰などの急性の症状は、そのまま放置して改善しても、それをきっかけとして、腰から下のこりや痛みがでてくることが多いのでタチが悪いです。一気に治してしまった方がその後も楽です。

 

 

 

慢性的な肩こりや腰痛、膝の痛みなどの場合は、日常生活、特にPC作業や肉体労働が原因となっていることが多いと、どうしても元に戻ってしまう。慢性的なものは一回で治ることはまれですが続けてやると必ず改善します。2回目か3回目で効果を感じだす傾向があります。肝心なのはペースを守って治療を受けるということで、最初は続けて週1回の割合で3回ほど通い、短期間で集中的に凝っている筋肉の代謝を上げ、そののち月1~2回メンテナンスの為に来院される方が多いです。月1回の治療ペースになるころには、最初に刺した鍼のズーンとした感覚も弱くなり、治療時間も短くなります。

 

 

 

五十肩や腱鞘炎など、腕や手の症状は他の疾患よりは時間がかかる傾向があります。症状がすぐのときや、軽い症状だと、1回目でかなりの効果がでることもありますが、それでも1回ではこころもとないことが多い。大体3回~十数回の治療で改善することが多いです。

というのも、腕や肩の関節周辺は日常的に使う機会が多く、腰や首回りの筋肉と比べて細く、小さいものが多いため、疲労するのも早いのです。能力は高いけど燃費が悪いというか。

時間をかけず治すのに一番いいことは、鍼をした後に安静にすることなのですが、PC作業や、細かい手作業を仕事にしていると、安静にする暇がない。ある程度鍼灸によって回復させたとしても、回復量が中々上がりづらいです。それでも、地道に原因となる筋肉をしっかり鍼灸でゆるめ、週に1~2回通い続けると効果は必ずでるものです。自宅でお灸をしたり、ストレッチをすれば、さらに効果が上がる。これは、どの疾患でも同じです。

 

 

 

 

また、日常生活の改善をしないことには、やはり治療回数は長くなる。鍼灸治療を受けて症状が改善しても、そのまま生活を続けていれば、元に戻る。それを解消するには、日常生活にストレッチや運動を行ったり、症状の原因となっている動作(同一姿勢でのPC作業やスマホを長時間見る等…)をすこしだけ減らしてみる等…。正直地道な努力です。しかし、忙しい現代にはこれが中々難しいのです。

 

 

 

人体も機械と同じで使えば使うほど疲労が蓄積されます。それを睡眠やバランスの良い食事をとる、ストレスの解消等、で回復させていくわけです。しかし疲労が回復を追いこしてしまうと少しずつダメージが蓄積されて様々な症状が身体に出てくることになる。そして代謝が良ければ良いほど治療回数は少なくてすみます。アスリートと一般人では驚くほど回復が違います。日常的に運動をしている人とそうでない人もこれもまた効果が違うもので、代謝能力が高いと前述した疲労による回復も早いです。

 

 

 

大分長くなりましたが、急性の症状の時は短期間に連続して治療、慢性の症状は最初は続けて、ある程度治ったら、月1~2回程度通えば良いと思います。

 

 

私は週一回必ず鍼治療を受けるようにしていますが、それ以上間をあけるともう身体がへとへとになっていました。ところが最近、それまで一年程やれていなかった趣味の釣りを再開したら、何だか調子が驚くほど良くなってきた。自分に合ったストレスの解消方があるか否かも健康には重要な要素だと痛感しました。

 写真は釣れたエイです。ひらめかコチでも釣れないかと思っていたのですが。尾を入れると1m位あったかもしれません。持ち帰ってたべようかしらんとも思いましたが、毒針をもっているので海に返しました。これを釣ったときには全身がぎっくり腰のようになってしまいましたが、翌日鍼を打って気力も体力もいつも以上に回復したように思います。

 

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どうぞお大事になさってください

 

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

 

 

 

 

ブログ    2016.05.31 Tue

鍼を打ったときの感覚について

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子はすっきりと晴れています。五月の半ば頃の気候は本当に気持ちがいいものです。

 

 

これまでブログで書いてきた記事と重複する内容ですが、また改めて。かもめ鍼灸治療院で行う鍼はおおまかに二種類あり、刺してもそれほど感じない鍼と、刺した時にズーンとした重い感覚を伴う鍼の2種類があります。ズーンとした感覚は「響き」「得気」といわれています。

前者の軽い鍼は、おおむね健康で、自覚的に身体に問題のない方や、美容鍼をされる方が健康維持の為に受けることが多い。治療の内容について質問される方が多いので、今回は後者のズーンとした響きを伴う鍼について詳しく書こうと思います。

 

 

響きが強い鍼は、強い痛みやこりに対して行います。日常生活に不都合がある症状、例えば慢性腰痛、五十肩、強い頚肩こり、腱鞘炎や膝の痛みetc…。こういう場合は大抵身体の深いところに原因があることが多く、そういう部位は固く凝り固まっています。そして、そこに鍼をきちんと当ててあげないと治療効果は弱くなってしまうことが多い。

 

 

強い腰痛や肩こりなどによる痛みは、筋肉の使いすぎやストレスなどで固まった筋肉が、その中を走っている神経や血管を締め付けて、こりや痛み、しびれなどが出ていることが多い。ですからそこの筋肉を柔らかくしてあげれば、神経や血管の通りもスムースになり、痛みやこりが改善されるのです。

 

 

 

 凝り固まったところに鍼をすると、何とも言えないズーンとした感じを受けます。前述しましたが、これを「響き」や「得気」といいます。固い筋肉はただでさえ緊張しています。そこに金属の棒(鍼)が入ってくればそれを防御しようとして更に緊張が強くなります。そのときにこの響きが起こります。筋肉が硬ければ硬いほどこの響きが強くなるので、患部がどの程度悪いかの目安になります。

また、この感じ方には個人によって違いがあり、これはすごい刺激が強すぎてつらいという人もいれば、動じずに寝てしまう人もいる。そして、しばらく鍼を置いておくと、徐々に筋肉の緊張が解けてきて、柔らかくなってくる。

 

 

寝違えやぎっくり腰などは、1回~2回の治療で筋肉の緊張がゆるんで、大半が完治します。しかし、 慢性的な症状で筋肉がガチガチになっている人は、中々1回で魔法のように治すことは難しい。効果を明確に実感するのは3回目前後が多い気がします。腰、肩、首、膝等の運動器の疾患はおおむね3回~10数回程度の治療で 生活に支障がなくなることが多いです。あまりにも筋肉が硬くなっている場合は20回以上かかってようやく治ることもあります。若い方や、運動を常々している方など、代謝が良い人の方が明らかに治りが早いです。

 

 

 

 2回目の治療以降は筋肉がある程度柔らかくなっているので、響きは1回目より軽くなり、2回目よりは3回目…と治療回数があがるに従って響きもなくなってくる傾向があります。そしてこういった治療は、翌日だるくなったり、筋肉痛のような痛みが出る時がありますが、大体翌々日までに効果が出てきます。

 

 

 

 私は約10年週一回鍼をうけていますが、かなり深いところを治療しても、大体治療直後か、その日の内に良くなります。鍼灸治療の後の眠さ、痛み、怠さなどの症状は、本人の鍼への感受性と慣れ、心理的な要因も大きく関与していると思います。

 

 

 

今回は何だかカタブツな内容になってしまいました。鍼灸以外のこともたまには書いてみようかしら。

 

 

どうぞお大事になさって下さい。

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

 

 

 

 

ブログ, 鍼灸    2016.05.14 Sat

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