トクスエブログ

お灸について  その2

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。前回に続き今回もお灸について少し書きます。

 

お灸はヨモギから作られていると書きましたが、ヨモギは薬効が非常に高く、体を温め、消化器の病、神経痛、痔などの民間薬として使われてきました。また、傷ができた時に貼ると出血を抑えるそうです。

 

そういえば、子供の時分、野生児のような友人がいたのですが、草で足を切ったらヨモギを張り付けてましたねえ。「これで血がとまる」なんて言ってたのをこれを書いていて思い出しました。

また、端午の節句の時にショウブとともに風呂に入れたり、飾られたり、食べたり、厄除けや魔除けとしてヨモギが使われていたのはそのような薬効の強さという側面もあるでしょう。

 

また戦国時代に、火縄銃の火薬の原料として使っていたそうです。ヨモギに糞尿をかけて、火薬のもとを作り出していた。織田信長を苦しめた本願寺門徒や傭兵集団は、火薬の増産を機密にして製造し、大量の鉄砲を使う事ができたことがその強さの秘密だったらしいですね。

 

色々とヨモギはすごいものです。

 

さて、お灸の話です。お灸はヨモギの葉の裏の細い毛からできて、もぐさに加工されます。種類も様々なものがあります。かもめ鍼灸治療院でよく使うのはもぐさを米粒の半分程度の大きさにひねって、ツボや痛む場所にのせて使います。

 

お灸は温熱刺激によって痛みを和らげたり、ごく微細な火傷をあえておこすことで、免疫細胞を増やします。後者の効果は中々面白く、以前、ものもらいができて困ったのですが、人差し指にあるツボにお灸を九つほどすえたらものもらいがすっと消えて驚いたものです。ただこれは少し熱い。

 

 

かもめ鍼灸治療院で使うのは以下の写真のもので、特に写真右の黄色いもの、米粒の半分ほどの大きさのお灸を主に使います。時として百を超えるお灸をすることもあります。kyu

 

このように、お灸は状況によって熱の量やお灸の形も違ってきます。

 

薬局で売っているお灸でもとても効果があります。最初は一番熱の量が少ないもので十分です。ほんわりと患部が暖かくなってくるのを目安にします。冷えの強いところはかなりのお灸をすえなければなりません。

 

 

膝の痛みなど、毎日お灸をしていればかなり痛みは減り、運動療法などを組み合わせるとなお良い効果が期待できます。歩行困難だった方が日常を歩けるようになるまで改善する例を何度もみています。薄皮を一枚一枚はがしていくようにお灸による治療を続けていくと、必ず効果はでます。

 

 

毎日やり続けるのは中々骨が折れますが、結局一番大事なところは日々の健康維持を意識するということだと思います。お灸に限らず、睡眠時間を増やしたり、毎日の入浴したり、日々の運動をする等、それをやり続けることのほうがある意味治療以上に重要になっていく。ただ現代の中でそれを維持するモチベーションを保つことができるのは中々難しい。その根幹を考える必要がありそうです。

 

 

八王子は昨日は暑かったり涼しかったり、蒸したり、色々忙しい天気です。風邪を引きそうな方、すでにひいてこじらせている方が多くなったように感じます。冬だけでなく手洗い、うがいをして風邪の予防につとめますよう。

 

お大事になさってください

 

かもめ鍼灸治療院

徳末

 

 

 

 

 

ブログ, 東洋医学, 鍼灸    2015.06.16 Tue

お灸について その1

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です

 

 

今回はお灸について書こうと思います。「鍼は痛い?」とはよく聞かれますがお灸については聞かれることはほとんどありません。

 

また、前回フィクションにおける鍼灸のイメージについて少し書きましたが、お灸を使うキャラクターはほとんどいないように思います。

 

時代劇の必殺シリーズの「必殺仕業人」にやいとや又右衛門という鍼灸師の殺し屋がいるのですが、アツアツに熱して赤くなった鍼を急所に刺して悪人の息の根を止めます。

余談ですがこの「必殺仕業人」は地獄のように暗く陰気な作品なのですが、非常に面白いので、暗い作品が好きな人にはお勧めです。

 

 

話がそれました。やいとや又右衛門のやいととは、お灸のことで、関西地方で主にそう呼びます。関西に住む親戚もそういっていましたね。

ところで、お灸は何からできているというと、ヨモギからできているんです。あの草餅の原料のヨモギです。そのヨモギの葉っぱのそのヨモギの葉っぱの裏には非常に細かい白い毛が生えているのですが、あれでできている。と上のヨモギの写真が下のもぐさになるわけですね。

 よもぎ

知人の鍼灸師が実際にヨモギを採集して作ったのですが、あの毛の部分だけをとるには乾燥させたヨモギを、すりこぎですって、ふるいにかけることを何回も繰り返し、ひどく骨が折れたようです。

 

大量にあったヨモギからとれるのはても少ないそうです。すりおろした余った葉っぱの粉なんか、草餅にしたらおいしそうですね。

 image1

どうも話が寄り道してしまいます。お灸について詳しくは続きで書くことにしましょう。

 

梅雨に入りました。八王子は昨晩からふっていた雨もやみ、むしむししています。湿度もあり、温度差も大きいので体調を調節する自律神経は大忙しです。風邪もひきやすくなります。冷たいもののとりすぎや、極端に冷房の温度を下げるのはそこそこにしましょう。

 

夏にバテバテになってしまうのももったいないですものね。

 

 

 

 

 

 

ブログ, 趣味, 鍼灸    2015.06.09 Tue

鍼灸のイメージ考

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。

以前にも書きましたが、鍼灸に実際に関わったことがない人はかなり多いように思います。しかし、鍼灸やツボの存在はなんとなく知っている。その方たちにとって鍼灸とはミステリアスな医療行為というイメージが強いようです。

 

以前友人がアイスピックで手の平を突いてしまい、「血が止まらないがこれはどこか悪いツボを突いたのではないか」と画像付きのメールを送ってきて苦笑したことがあります。

 

これは漫画や映画など、様々なジャンルのメディアの影響もあるのかなと思います。もちろんそういったメディアを否定するものではありません。そういった作品は非常に面白いものが多く、自分も好んで読んだり観たりしています。

ツボや鍼は、特にアクションを題材としたフィクションのメディアで扱ったものが多いように思います。北斗の拳、時代劇の必殺シリーズ…ゲームでも経絡(ツボが流れる道)を操作するキャラクターがいます。

 

村上春樹さんの「1Q84」でもツボに針を刺す女殺し屋が主人公でした。有名なタランティーノ監督の映画「キル・ビル」では五点掌爆心拳なる技があり、体の五ケ所のツボを打ち、五歩歩いた後に心臓を破裂させるという物騒なものでした。なんにせよ、フィクションにおける鍼やツボは人体を破壊することを割合が多い。

 

ツボを突き、心臓を爆発させるなどということは荒唐無稽です。しかしなぜか、魔法よりは現実味を感じる程度には納得させる説得力はある。科学では説明できないが、人体を操作する経絡やツボといった世界観は受け入れやすいものなのかもしれません。

 

それは鍼灸やツボなどの東洋医学、我々が暮らす文化に今でも生き続けているからではないでしょうか。

例えば、七夕まつり、節分、その他の季節ごとの行事や、日本のお祭りや習慣は、東洋医学の根底にある思想である、陰陽論や五行説に影響を受けているものものがとても多いです。大陸から陰陽や五行の思想が入り、当時の土着信仰、神道や仏教と混ざり合い、現在でもお祭りやイベントとなって引き継がれています。(祭事や古来よりの習慣と陰陽五行説との関わりは大変面白いのですが、別の機会に)

 

漢方薬は大陸から入り鎖国の時代から独自の発展をとげました。今では病院や薬局で処方されることは珍しくありません。本屋やコンビニでもツボの本や、薬膳料理を扱った本をよく見かけます。意識してみると実はとても身近にある領域なんです。

前述した、フィクションの世界における鍼やツボの役割をそこまで奇異に感じない土台は、昔から日本人の無意識の中で、なじみ深いものとして意識されてているからなのかもしれません。

しかし、鍼灸の実態となるとやはりまだ認知度が低いのが現状のようですね。その原因もおいおい書いていこうと思います。

八王子はとても暑いです。身体に熱がこもっている患者さんも多いです。暑いからといって冷たいものを摂りすぎませんように。ほどほどに暖かいものも摂るように、冷房をつけすぎず、暴飲暴食をさけますよう。

 

かもめ鍼灸治療院 トクスエ

 

 

 

 

 

ブログ, 東洋医学, 鍼灸    2015.06.02 Tue

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