こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。
八王子はとても暑いです。一昔前は35℃を超えると天気予報などで取り上げられたように思います。今は35℃など当たり前になってしまいましたね。」
さて、前回の記事で、環境に合わせて身体を最適の状態に整えることに大きく関与しているのは、自律神経で、そして自律神経には交感神経と副交感神経の二種類があると簡単に述べました。
交感神経は活動時、ストレスを受けた時に働きます。交感神経は「闘争と迷走の神経」と呼ばれています。戦う時、逃げる時、身体に危機が陥ったときには周囲の情報を沢山取り入れなければいけない。瞳孔は猫科の動物のごとく拡大します。全身の筋肉に血液を送らなければいけないの で、心臓の動きを活発化させ、血圧を上昇させます。新鮮な酸素を多く取り 入れるために、気管を広げます。闘争時に排泄がしたくなったり、食べ物の消化に時間をかけたりする余裕はありません。肛門や膀胱の筋肉を閉めたり、胃腸の機能を抑制したりします。
その他、怒っている犬や猫は毛を逆立てます。これは体の熱を逃さないようにするため、また体を大きく見せて敵を威嚇するんです。人間も怖い体験をしたとき、寒いときには鳥肌が立ちます。これも犬や猫と原理は同じなのですが、現代の人間は毛皮のようなものはありません。熱も逃げてしまいますし、体も大きくは見せられません。昔の人間の先祖が弱く、まだ外敵に脅かされていた時代の名残りなのでしょう。
映画「風の谷のナウシカ」で主人公のナウシカが、父を殺された時にぶわっと髪の毛を逆立てるシーンがあるのですが、あれは交感神経を活動させているという意味で、とても象徴的なシーンだと思います。私見ですが。
交感神経は人間が活動しているときに存分に身体の能力を発揮してくれるようがんばってくれている神経です。対して副交感神経は人がリラックスしている時、休息している時に働く神経です。長くなったのでそのお話は次回に。
それにしてもとても暑い!熱中症等になりませんよう、冷房を適切につけて、水分をしっかりとりますよう。お身体に気を付けて!
かもめ鍼灸治療院
徳末