トクスエブログ

自律神経について3(副交感神経・自律神経の乱れ)

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。毎日暑いです。八王子も猛暑が続いています。暑さによって体力を消耗したり、冷たいものを摂りすぎて体調を崩される方が多くなりました。この気候での体調管理は難しいですね。

 

 

 

今回は自律神経の、副交感神経のお話を少し。自律神経の交感神経は、活動時、闘争時など身体が活発に動いている時に働く神経であることに対し(前回のブログ参照)、副交感神経は身体がリラックスしているときに働きます。例えば食事のとき、寝ているとき、お風呂に入っている時などです。副交感神経が働くと、例えば、睡眠のときに光をとりいれないよう、瞳は小さくなります。食事に血管は広がり、全身に血液を送ります。食べ物を消化しやすくなるように、胃酸を出し、腸をうごかします。他には、血管を広げることで、血液を全身に送り、全身を癒したり、排泄を促したりします。考えてみれば、食事や睡眠、排泄などはリラックスしなければできませんね。

 

 

 

副交感神経は交感神経と逆の働きです。そして、様々な環境にあわせて、身体を最良の状態に調整するのがこれら二つの相反する自律神経です。人体はたいしたもので、非常に高性能の環境適応性質を持った機械のようなものです。この自律神経がバランスよく働いてくれると、活動的な時と、休息している時の両方の生活が健康的にとれるようになります。例えば元気に仕事をこなし、快食、快便、その日の疲労をとる良質な睡眠がとれる、それはどんなに素晴らしいことでしょう。

 

 

 

しかし現実はそんなにうまくはいかないようです。というのは自律神経というものはストレスに対して弱く(この場合のストレスは精神的ストレスはもちろん、温度、気候、湿度などから受ける肉体的なストレスも含む)、あまりにもストレス下に晒されて緊張状態が続くと、この自律神経の働きが乱れてしまう。そもそも自律神経は自分の意識しないところで、身体を最適な状態にする機能です。その機能が乱れて、身体を最適な状態にできないどころか、逆に身体を悪い状態にしてしまうことがあります。

 

 

 

そもそも交感神経と副交感神経は逆の働きをします。どちらかが働くべきときに働かない、あるいは両方が働いてしまう。これは困ります。休息を求めているのに神経は闘争時の反応をとってしまう。例えば、遠足や試験、旅行などのイベント前夜に眠れないなどというのは誰でも経験したことがあるかと思います。眠れぬ夜は長くて、つらい。他には、通勤電車でお腹が痛くなりトイレにいきたくなってしまったり、食べたいのに食欲がでなかったり、胃が痛む、etc…。

 

 

 

意思とは無関係に自律神経は身体を最良の状態にしようとする非常に高度なコンピュータのようなものです。しかしその機能が上手にはたらかず、通常とは違うことをしたのなら不調が出るのは当たり前です。高機能ゆえに乱れてしまうと大変です。コンピュータがやられたロボットというか。パソコンとか電化製品なんか壊れたら頭を抱えてしまいます。

 

 

厄介なのはそれが「自分の身体」で、しかも「意思とは裏腹に動いてしまう」、というのが非常に難儀です。意外と融通のきかないのも困ったものです。自律神経の不調についても書こうと思いますが、長くなったのでまた次回に。

 

 

 

お身体に気を付けて、ストレスをためこまぬよう(中々難しいことではありますが)

 

かもめ鍼灸治療院 徳末

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログ    2015.08.04 Tue

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