トクスエブログ

八王子が寒くなってきました

  こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は日に日に寒さが増しているようです。寒くなってくると知らず知らずに筋肉がこわばるので、腰痛や肩こりなどもいつもより症状が強くなりがちです。風邪を引いている患者さんも増えてきました。

 

 

 

以前本でよんだのですが、細菌にトカゲに感染させた実験について。

まずトカゲを細菌に感染させ、高温で飼育するグループと低温で飼育するグループに分ける。トカゲは自分で体温を変えられない変温動物なので体温が部屋の温度になるわけです。しばらく飼育してみると飼育温度に比例して生存率が上がった。20℃で飼育したトカゲは全滅し、40℃で飼育したトカゲは生存していたそうです。

また、高温飼育のトカゲに解熱剤を投与したところ、そのトカゲ達は全て死んでしまったのに対し、投与しなかったトカゲは一週間後でも9割以上が生存していたそうです。

 

体温が高いことは病原体の作用を抑制し、免疫力を上げるのです。発熱は病原体が作りだすということではなく、自分の身体が病原体と戦う為に起こっているのですね。となると、寒い時に体を暖めるということは理にかなっているわけです。

対して解熱剤を飲むこと病原菌に有利な環境を与えることになる。

 

 

とはいえ、どうしてもやらなくてはならない用事や仕事がある時は解熱剤の一つや二つは飲みたいものです。現実との折り合いが中々難しいです。

だとするなら、体を冷やさないよう気を付け、最初から身体を暖めることが重要になってくる。風邪になる前に、風邪にならない身体を作ることが理想ですね。

 

 

 

先日、立川の昭和記念公園に紅葉を、多摩動物園に動物をみてきました。

紅葉なんて本当に久しぶりに見たんですが、綺麗ですね。どちらかというと動物の方が好きなので、あまり植物に目がいかないのかも。動物園はすごくよかったです。あそこにいるバクの毛皮はフリースのようで、あたたかそうだと思ってついみてしまいます。立川や高幡不動といった近場にこういう設備があるのは良いですね。momizi

 

 

kouyou

 

 

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どうぞお大事になさってください。身体を冷やしませんよう。

 

かもめ鍼灸治療院

 

ブログ, 日常のこと, 趣味, 鍼灸    2016.11.28 Mon

疲労の蓄積と症状について

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子はなんとなく秋の気配がでてきました。こうした季節の変わり目には、身体が気候に合わせようと頑張ります。朝起きるのも真夏の時より起きづらくなってきたのではないでしょうか。去年も書きましたが、秋口は、夏の疲労で人々は深く眠るため、盗賊はこの時期を狙って盗みに入ると時代小説「鬼平犯科帳」に書いてありました。そしてこういうときは体調を崩しやすい。

 

 

私は毎日治療院まで自転車で通っているのですが、自宅から平坦な道を行っているにもかかわらず、気付かないうちにタイヤの空気は抜けるし、ペダルを踏むときの重さが重くなっています。そして整備後に自転車に乗ると明らかに軽くて乗り心地が良い。毎日使っているので微妙な劣化に気付かないわけです。

 

 

 

自転車や自動車といった乗り物に定期的な整備が必要なように、人体も同様のメンテナンスが大事です。腰痛、肩こりといった症状を持つ人の多くは、長時間立ちっぱなし、座りっぱなし、あるいは重いものを運んだりするなどの仕事が多く、毎日少しづつ身体に負荷をかけ、疲労がたまっていきます。

こうした積もっていく疲労は睡眠や運動、入浴、そしてストレスの解消などで回復します。だから毎日仕事を続けていけるわけです。

 

しかし、それができないほど忙しかったり、ストレスが強く心に余裕がなかったりすると、回復が疲労に追い付かなくなってくる。こうした状態の時に、例えば重いものを持ったり、一晩だけ冷房を浴びすぎたり、時として座った姿勢から立ち上がろうとするような、些細な動作ですらが引き金となり、今まで今まで溜まりに溜まってきた疲労に身体が「もうこれ以上無理!」と限界を感じ、ぎっくり腰、寝違え、突然の五十肩等の疾患が引き起こされます。

 

 

 

そうした所の筋肉はたいていガチガチに凝っているため、鍼をいれると、ぎちぎちっとした感覚で入っていきます。干し肉のように弾力がないというか。ちなみに凝っていない筋肉は新鮮な肉!という感じでするする入っていきます。

干し肉のような筋肉でも鍼を抜くときにするするっとぬければ、良くなっていくことが多い。しかし抜くときにまだ鍼がギシギシと抵抗を示す場合はもう何回か受ける必要があります。どちらにしろ、最初の治療から数回鍼を打ち、一気に治した方が後々楽で、再発も起こりづらいです。

 

 場所によって治療回数は異なります。鍼灸の 治療回数の目安はこちらです。→http://kamome-acp.com/blog/720

治ってしまえば10日~1か月に一回程度のメンテナスで来られる患者様が殆どです。

 

 

 

 

ブログの内容が似ていて、かつ真面目になってきたといわれました笑しかし自分の中で重要だと思うことですし、大事なことだから何度も書きたいので、ご容赦ください。

 

写真は釣ってきた「まごち」という魚の写真です。姿は不格好ですが、味は今まで釣った魚の中で1、2を争うほど美味しかったですね。今度は釣りの話でもしたいものです。

 

お大事になさってください。

 

かもめ鍼灸治療院

 

magochisashimi

 

ブログ, 東洋医学, 鍼灸    2016.09.09 Fri

自分で頭痛を治す

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子はとても暑いです。今年は例年以上の暑さになるようです。水不足も懸念されて心配ですね。

 

今日は自分の頭痛を治した話を。今年から、忙しくなったり、仕事が終わると、左の側頭部にから目の奥にかけてひどい痛みが出るようになりました。痛みが強いので仕事に差しさわりがあっても困るし、万一何かがあっても嫌なので、脳神経外科でMRIを撮りました。すると、髄膜腫が右側にあるということでびっくりしましたが良性なので問題はなく、今回の頭痛は脳の方が原因ではないとのことでした。余談ですが、自分の脳みそを見るというのはなんとも妙な気分です。こんな灰色の塊が自分の思考や記憶を司っているとは、中々現実感がないものです。

 

 

とりあえず、入浴後に楽になり、首を動かすと痛みが強くなるので、首の筋肉が関与していると思い、首と頭の付け根のつぼに軽く鍼をしたのですが、5分くらいは痛みが軽快するのですが、またすぐ元にもどってしまう。手首にある頭痛のツボ、このツボは時として頭痛に対し著効を示すことがありますが、効かず。

 

 

そこで、もっと奥の筋肉が凝っているのではと思い、よく触ってみると、j表面は柔らかいのですが、左首の首回り、特に横の筋肉と、側頭部の筋肉が右に比べて強く固くなっていた。そこを押すとじんわり頭痛も強くなります。そこで鍼を二回りほど長く太くして、首に5~6本、頭に3本ほど深く打ち込むと、ズーンとした強い感覚がありました。頭痛も一時的に強くなりました。それでも、鍼を放置すると段々筋肉が柔らかくなるので、暫くそのまま我慢します。

 

頃合いの時間をみて鍼を抜くと頭の痛みが三分の一位になっていました。首や頭を動かすと痛みはありますが明らかに楽になっている。強い鍼を打たれた後特有の痛みというかもみ返し感は強かったのですが、夜になっても頭痛がないので、これは鍼で治せるな、と思いました。もみ返しのような痛みがある時は連続で鍼を打つと一気に良くなる場合が多いのです。翌日同じように鍼をうったところ、痛みが全くなくなり、それ以降は今に至るまで頭痛に悩まされることはないです。

 

 

 

 

 

 思い当たる原因を自分で探したのですが、まず忙しく週一回受けていた鍼治療ができず、3週間ほど間が空いてしまったことがひとつ。もう一つは自分が施術の際に無意識のうちに左の顎を強くかみしめ、かつ左に首を傾けている癖があり、首周辺と顎回りの筋肉が強く緊張していたと思われます。施術のあと頭痛が起こる原因がわかりました。あと一つ、一番のストレス解消の釣りに行けなかったのも大きいと思います。大真面目に。とりあえず、痛みがないということは本当にいいことですね。

 

 

鍼を打った時の感覚についてはこちらのブログを参照くださいhttp://kamome-acp.com/blog/713

鍼の症状による大まかな治療回数はこちらhttp://kamome-acp.com/blog/720

 

 

 

どうぞお大事になさってください

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

ブログ, 鍼灸, 鍼灸    2016.07.19 Tue

鍼を打ったときの感覚について

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子はすっきりと晴れています。五月の半ば頃の気候は本当に気持ちがいいものです。

 

 

これまでブログで書いてきた記事と重複する内容ですが、また改めて。かもめ鍼灸治療院で行う鍼はおおまかに二種類あり、刺してもそれほど感じない鍼と、刺した時にズーンとした重い感覚を伴う鍼の2種類があります。ズーンとした感覚は「響き」「得気」といわれています。

前者の軽い鍼は、おおむね健康で、自覚的に身体に問題のない方や、美容鍼をされる方が健康維持の為に受けることが多い。治療の内容について質問される方が多いので、今回は後者のズーンとした響きを伴う鍼について詳しく書こうと思います。

 

 

響きが強い鍼は、強い痛みやこりに対して行います。日常生活に不都合がある症状、例えば慢性腰痛、五十肩、強い頚肩こり、腱鞘炎や膝の痛みetc…。こういう場合は大抵身体の深いところに原因があることが多く、そういう部位は固く凝り固まっています。そして、そこに鍼をきちんと当ててあげないと治療効果は弱くなってしまうことが多い。

 

 

強い腰痛や肩こりなどによる痛みは、筋肉の使いすぎやストレスなどで固まった筋肉が、その中を走っている神経や血管を締め付けて、こりや痛み、しびれなどが出ていることが多い。ですからそこの筋肉を柔らかくしてあげれば、神経や血管の通りもスムースになり、痛みやこりが改善されるのです。

 

 

 

 凝り固まったところに鍼をすると、何とも言えないズーンとした感じを受けます。前述しましたが、これを「響き」や「得気」といいます。固い筋肉はただでさえ緊張しています。そこに金属の棒(鍼)が入ってくればそれを防御しようとして更に緊張が強くなります。そのときにこの響きが起こります。筋肉が硬ければ硬いほどこの響きが強くなるので、患部がどの程度悪いかの目安になります。

また、この感じ方には個人によって違いがあり、これはすごい刺激が強すぎてつらいという人もいれば、動じずに寝てしまう人もいる。そして、しばらく鍼を置いておくと、徐々に筋肉の緊張が解けてきて、柔らかくなってくる。

 

 

寝違えやぎっくり腰などは、1回~2回の治療で筋肉の緊張がゆるんで、大半が完治します。しかし、 慢性的な症状で筋肉がガチガチになっている人は、中々1回で魔法のように治すことは難しい。効果を明確に実感するのは3回目前後が多い気がします。腰、肩、首、膝等の運動器の疾患はおおむね3回~10数回程度の治療で 生活に支障がなくなることが多いです。あまりにも筋肉が硬くなっている場合は20回以上かかってようやく治ることもあります。若い方や、運動を常々している方など、代謝が良い人の方が明らかに治りが早いです。

 

 

 

 2回目の治療以降は筋肉がある程度柔らかくなっているので、響きは1回目より軽くなり、2回目よりは3回目…と治療回数があがるに従って響きもなくなってくる傾向があります。そしてこういった治療は、翌日だるくなったり、筋肉痛のような痛みが出る時がありますが、大体翌々日までに効果が出てきます。

 

 

 

 私は約10年週一回鍼をうけていますが、かなり深いところを治療しても、大体治療直後か、その日の内に良くなります。鍼灸治療の後の眠さ、痛み、怠さなどの症状は、本人の鍼への感受性と慣れ、心理的な要因も大きく関与していると思います。

 

 

 

今回は何だかカタブツな内容になってしまいました。鍼灸以外のこともたまには書いてみようかしら。

 

 

どうぞお大事になさって下さい。

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

 

 

 

 

ブログ, 鍼灸    2016.05.14 Sat

肩こりとスマホ

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は晴れているのに雨が降っている妙な天気です。狐の嫁入りです。それでも暖かい春はいいですね。気分も晴れます。

 

 

肩こりについて今回はすこし。以前書いたものと重複する部分もありますが。

 さて、肩こり、腰痛、膝の痛みなどの運動器の疾患で来院する人は、鍼灸院において多くの割合をしめます。しかしここ数年、首こりや肩こりの症状を訴える方 が昔よりかなり多く増えてきたように思います。来院される8割以上の方が肩こりの症状を自覚するようになったように思う。そして、昔はそれほど来なかった 年代の方、特に若い方の肩こり、首のこりが多くなった。

 

 

これはスマートフォンの使用率が増えたことと無関係ではないと思います。スマホを見る時には、仰向けに寝転んでいる時以外、どうしても首を下に向く姿勢になります。頭の重さは体重の10%前後といわれており、体重50㎏の人だと5㎏前後の重さがあることになる。頭を長時間支えることは、首の筋肉にとって結構な負担をかけることになります。

試しに、スマホなしでスマホを見る姿勢をとると、相当首が疲れることがわかります。ただ、スマホ操作時は集中するので苦にはならないわけですね。しかし、首の筋肉には負担がかかり続けることになります。

 

 

長時間同じ姿勢を取ることは、筋肉の緊張を引き起こし、固くなってしまう。そうすると、筋肉の中を通る血管や神経が締め付けられます。血管は酸素や栄養な どを血液にのせて運ぶのですが、血管が狭くなると酸素や栄養の供給が減ります。神経が締め付けられると痛みやこりも出てくる。鍼や灸はそういった固くなった筋肉に刺激を与えて、筋肉を柔らかくするわけです。そうすれば締め付けられていた血管や神経も開放されて、楽になる。

 

 

さて、スマホを見ている時は、目や頭を集中して使います。こうしたことをするにも当然酸素や栄養が必要なのですが、先に述べたように、首の筋肉が固くなって血流が滞ってしま うと、頭や顔に送る酸素や栄養の供給が少なくなっています。そうなると、足りないエネルギーで機械(目や頭)をうごかすようなもので、機械には負担がかかる。眼精疲労や、頭の疲れなどの症状がでてしまう。

 

 

どうすればいいかというと、スマホを見なければよいのですが、この時代にスマホを放棄するということはできないでしょう。なぜなら、便利すぎる。仕事での使用や、連絡をとりあうことははもちろん、世界中の情報を瞬時に入手でき、ゲームもできる、本も読める。すごい機械です。

 

 

もちろんスマホの弊害もあり、情報過多ゆえにおこるもの、例えばSNSにおける人間関係のストレス、莫大な情報の中で適切なものを見つけることの難しさ、 そして先にあげた、首肩こりの問題ももちろんそうです。しかしそれらを差し引いても、スマホ無しの生活を送ることは、難しいと思います。少なくとも、今は。

 

 

私は小学生のころ、携帯ゲーム機をものすごい勢いでやっていたら、1.5あった視力がアッというまに0.6まで落ちてしまった。あの時に、少なくとも一日 一時間程度にしておけば良かったなあと思いますが、後の祭りです。昔の自分に説教をしても、隠れてやっていたでしょう。難しい。スマホも自分で時間を決めてやれればいいのですが、中々そうもいかない。一人一人自分にあったやり方で上手にスマホと共存したいものです。

 

 

お大事になさってください。

 

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

 

ブログ, 日常のこと, 鍼灸    2016.04.17 Sun

東京マラソンの鍼灸ボランティア

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子も大分暖かくなってきました。今日友人と昼食をとった帰りに、梅の花が咲いているのをみて何だか心が躍ったものです。

 

 

 

先日、東京マラソンの鍼灸ボランティアに行ってきました。私は今まで、マラソンを含む長距離走には、あまり興味がありませんでした。正月に駅伝がやっていますが、家族は夢中になっていましたが、私は12チャンネルでやっていた12時間ぶっ続けでやっていた時代劇を他の部屋で観ていたものです。毎年やっていましたが、一番の名作は、松本幸四郎が大石内蔵助を演じていた「大忠臣蔵」でした。あれは数ある忠臣蔵のドラマの中でも一番の傑作だと思います。もう一度みたいものです。話がそれました。

 

 

 鍼灸ボランティアの本番では、5人のチームを組んで、マラソンを終えた人々に小さなシール状の鍼を辛いところに刺していきます。平気そうな方もおられましたが、殆んどの人は全身がパンパンに張っていました。特にふくらはぎや膝といった腰から下に症状がある方が多かった。中には施術前にベッドに座った途端に足を吊ってしまう方や、生まれたての小鹿のようにガタガタと足をけいれんさせている方もおられました。正直まあこれはすごいスポーツだなと戦慄してしまいました。

 

 

しかし、完走した方も、そうでない方も、皆一様にいい顔をしていたように思いました。やり切った、でもなく、充実した、でもなく、疲れた、でもなく、それら全てが合わさった感情が表情に出ているというか。とにかくそれは、42・195㎞を走破しようとした者にしか出せない表情だったと思うのです。月並みな言い方になりますが、とても純粋で綺麗に感じました。

 

そういった表情をあちらこちらに感じながら、野戦病院さながら、芋の子を洗うような状態で、スタッフの皆が一生懸命治療をしていました。

 

 

終わったあとはくたくたでしたが、少し元気がでたように思いました。来年もまた参加したいです。

 

お大事になさってください。

 

かもめ鍼灸治療院

 

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ブログ, 鍼灸    2016.03.04 Fri

スマホと首、肩のこりについて

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子はずいぶんと寒くなってきました。体感的に都内よりも、気温が2度ほど低いように感じます。

 

 

さて、週に数回、都内に鍼灸治療に行くのですが、電車に乗っていると老若男女、結構な人数がスマホを操作しています。私も暇があればちょこちょこ覗きます。

 スマホはすごい発明だと思います。自由に持ち運べるパソコンを皆が持っているようなもので、コミュニケーションの手段として、インターネットでの情報の収集、ゲームをしたり本まで読むことができる。

個人的に、本は著作権が切れた古典の作品が沢山読めるようになっているので、非常に重宝しています。この間は「宝島」を読みました。あれは現代でも胸が躍る素晴らしい冒険小説です。

 

 

どこにでも持ち運べるといった便利さの裏に、LINEなどのSNSツールでネット上での人間関係に疲れたり、情報があまりにも安易に手に入ったりすること(本当に正しい情報か否かは別です)、などがスマホの弊害として話題にあがります。

 

 

そういった精神的なマイナス面は置いておいて、肉体的なマイナスの影響というものもあるものです。

スマホが普及しだしてから首肩こりのを訴える方が増加したり、もともとあった首、肩こりの症状自体が重くなっている傾向にあるよう思います。大体においてスマホを見る際は首を前に屈めた姿勢が多い。

 

 

頭の重さは体重の約10%といわれています。50㎏の人間だったら5㎏ある。首を前に屈むには当然その働きをする筋肉があります。長時間スマホをやっている場合、その筋肉は5㎏の重さがある頭をその時間の間中ずっと支えていなければなりません。

これはもちろん、首こり、肩こり、背中のこりの原因になります。筋肉は単体で動くわけではないので、時として腰痛にまで派生することもある。さらに派生すると神経を圧迫するヘルニアなどの疾患の原因にもなりかねません。もちろん鍼灸ではこういった頚肩こりの治療は得意分野ですが、また元のようにスマホを使いだすと、結局元に戻ってしまう。

 

 

以前ある患者様が、スマホを何とはなしに一週間ほどやめてみたそうです、すると肩こりが感じなくなり、驚くほど身体が軽くなった、そしてなにより気分的にも楽になったと仰っていました。

しかし、スマホは便利で楽しく、現代の日本人には生活の必需品といってもいいくらいに普及している。それを破棄して肩こりを防ごう、というのは無理な話で、昔のファミコンのように 一日一時間というわけにもいかない(というより日常生活の一部に組み込まれている)。中々難しいものです。まだスマホが普及して日が浅いです。そのうち上手に共存できる手段がみつけられたらいいのですが。

 

 

本当に寒くなってきました。どうぞ身体を暖かくして冬に備えてください。

 

 

お大事にどうぞ

 

かもめ鍼灸治療院

ブログ, 日常のこと, 趣味, 鍼灸, 鍼灸    2015.11.27 Fri

季節の変わり目の体調不良と現実的な問題

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子の天気は過ごしやすい晴天です。ぽつぽつ雨もふりますが、近ごろは涼しくなり過ごしやすくなりました。。寝睡を良くとれるようになったという患者様も多くなりました。余談ですが、時代小説「鬼平犯科帳」に、暑く寝苦しい夜が終わり、眠りが深くなる今の時期が、盗賊が一番入りやすいそうです。物騒ですね。

 

 

 

さておき、季節の変わり目は体調を崩しやすい傾向があります。今の夏と秋の間もその例外ではありません。温度、湿度、天候にあわせる為に身体はその環境に適応しようとします。しかし、今年のように例年にない高湿度から、身体がとけてしまうような猛暑、そして今の涼しい気候に合わせて、身体の状態を良好に維持することは身体にとって大変な負担であります。

 

 

 

例えば夏の暑さをしのぐために、冷たいものをとりすぎないだとか、エアコンを浴びすぎないということは健康管理の面ではとても大事なことです。しかし、今年のような気候に対して、心地よく生きるためとはいえ、飲みたいものも我慢したり、熱中症の危機を顧みずにエアコンを極力高い温度に設定することは人によっては、ストイックすぎる(理想的すぎる)状況もあると思うのです。現実的な面で。その人が置かれている生活環境を考慮に入れたり、個人個人の身体的な強さにのっとった健康管理ができれば一番いいのですが。

 

 

重複しますが、そういった健康管理を上手にやればいいのですが、現実に生きるにはそれは中々難しい場合もある。そうして健康管理がうまくいかず、負担に耐え切れなくなると、疲れやすい、のぼせやすい、異常に発汗する、身体が重怠い、胃腸の調子が悪い, etc…ここには書ききれないほどの様々な体調不良がでてしまいます。中々難しいものです。

 

季節の変わり目の対処法については、次に書くことにしましょう。ブログの更新もより早くなればいいのですが…。心が乗った文章を作るということは骨が折れます笑

 

 

 

下の写真は二年前、姉と妹と動物を見に、アフリカ旅行に行ったものです。全てが大きく雄大で、とにかく空が高かったです。。この時の写真を見返すと何となく日常の問題が些細なことに感じられるのです。

 

 

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つぶやき, ブログ, 鍼灸    2015.09.05 Sat

お灸について  その2

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。前回に続き今回もお灸について少し書きます。

 

お灸はヨモギから作られていると書きましたが、ヨモギは薬効が非常に高く、体を温め、消化器の病、神経痛、痔などの民間薬として使われてきました。また、傷ができた時に貼ると出血を抑えるそうです。

 

そういえば、子供の時分、野生児のような友人がいたのですが、草で足を切ったらヨモギを張り付けてましたねえ。「これで血がとまる」なんて言ってたのをこれを書いていて思い出しました。

また、端午の節句の時にショウブとともに風呂に入れたり、飾られたり、食べたり、厄除けや魔除けとしてヨモギが使われていたのはそのような薬効の強さという側面もあるでしょう。

 

また戦国時代に、火縄銃の火薬の原料として使っていたそうです。ヨモギに糞尿をかけて、火薬のもとを作り出していた。織田信長を苦しめた本願寺門徒や傭兵集団は、火薬の増産を機密にして製造し、大量の鉄砲を使う事ができたことがその強さの秘密だったらしいですね。

 

色々とヨモギはすごいものです。

 

さて、お灸の話です。お灸はヨモギの葉の裏の細い毛からできて、もぐさに加工されます。種類も様々なものがあります。かもめ鍼灸治療院でよく使うのはもぐさを米粒の半分程度の大きさにひねって、ツボや痛む場所にのせて使います。

 

お灸は温熱刺激によって痛みを和らげたり、ごく微細な火傷をあえておこすことで、免疫細胞を増やします。後者の効果は中々面白く、以前、ものもらいができて困ったのですが、人差し指にあるツボにお灸を九つほどすえたらものもらいがすっと消えて驚いたものです。ただこれは少し熱い。

 

 

かもめ鍼灸治療院で使うのは以下の写真のもので、特に写真右の黄色いもの、米粒の半分ほどの大きさのお灸を主に使います。時として百を超えるお灸をすることもあります。kyu

 

このように、お灸は状況によって熱の量やお灸の形も違ってきます。

 

薬局で売っているお灸でもとても効果があります。最初は一番熱の量が少ないもので十分です。ほんわりと患部が暖かくなってくるのを目安にします。冷えの強いところはかなりのお灸をすえなければなりません。

 

 

膝の痛みなど、毎日お灸をしていればかなり痛みは減り、運動療法などを組み合わせるとなお良い効果が期待できます。歩行困難だった方が日常を歩けるようになるまで改善する例を何度もみています。薄皮を一枚一枚はがしていくようにお灸による治療を続けていくと、必ず効果はでます。

 

 

毎日やり続けるのは中々骨が折れますが、結局一番大事なところは日々の健康維持を意識するということだと思います。お灸に限らず、睡眠時間を増やしたり、毎日の入浴したり、日々の運動をする等、それをやり続けることのほうがある意味治療以上に重要になっていく。ただ現代の中でそれを維持するモチベーションを保つことができるのは中々難しい。その根幹を考える必要がありそうです。

 

 

八王子は昨日は暑かったり涼しかったり、蒸したり、色々忙しい天気です。風邪を引きそうな方、すでにひいてこじらせている方が多くなったように感じます。冬だけでなく手洗い、うがいをして風邪の予防につとめますよう。

 

お大事になさってください

 

かもめ鍼灸治療院

徳末

 

 

 

 

 

ブログ, 東洋医学, 鍼灸    2015.06.16 Tue

お灸について その1

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です

 

 

今回はお灸について書こうと思います。「鍼は痛い?」とはよく聞かれますがお灸については聞かれることはほとんどありません。

 

また、前回フィクションにおける鍼灸のイメージについて少し書きましたが、お灸を使うキャラクターはほとんどいないように思います。

 

時代劇の必殺シリーズの「必殺仕業人」にやいとや又右衛門という鍼灸師の殺し屋がいるのですが、アツアツに熱して赤くなった鍼を急所に刺して悪人の息の根を止めます。

余談ですがこの「必殺仕業人」は地獄のように暗く陰気な作品なのですが、非常に面白いので、暗い作品が好きな人にはお勧めです。

 

 

話がそれました。やいとや又右衛門のやいととは、お灸のことで、関西地方で主にそう呼びます。関西に住む親戚もそういっていましたね。

ところで、お灸は何からできているというと、ヨモギからできているんです。あの草餅の原料のヨモギです。そのヨモギの葉っぱのそのヨモギの葉っぱの裏には非常に細かい白い毛が生えているのですが、あれでできている。と上のヨモギの写真が下のもぐさになるわけですね。

 よもぎ

知人の鍼灸師が実際にヨモギを採集して作ったのですが、あの毛の部分だけをとるには乾燥させたヨモギを、すりこぎですって、ふるいにかけることを何回も繰り返し、ひどく骨が折れたようです。

 

大量にあったヨモギからとれるのはても少ないそうです。すりおろした余った葉っぱの粉なんか、草餅にしたらおいしそうですね。

 image1

どうも話が寄り道してしまいます。お灸について詳しくは続きで書くことにしましょう。

 

梅雨に入りました。八王子は昨晩からふっていた雨もやみ、むしむししています。湿度もあり、温度差も大きいので体調を調節する自律神経は大忙しです。風邪もひきやすくなります。冷たいもののとりすぎや、極端に冷房の温度を下げるのはそこそこにしましょう。

 

夏にバテバテになってしまうのももったいないですものね。

 

 

 

 

 

 

ブログ, 趣味, 鍼灸    2015.06.09 Tue

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