トクスエブログ

年末年始のお知らせ

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子、思ったより暖かいです。今回の冬は暖冬になるといっていましたが、寒がりの私には大変ありがたいことです。4月に開業したとおもったらアッという間に年末になりました。光陰、矢の如し。

 

 

 

さて、かもめ鍼灸治療院の年末年始の営業ですが、12月30日~1月4日までをお休みとさせていただきます。

 

 

12月はぎっくり腰とか、寝違いの方が他の月より倍位多かったですね。腰痛や肩こり、膝痛なども疲労の蓄積によるねちっこいものが多かったように感じます。寒さと、師走の忙しさが身体に負担をかけているのだと思います。おやすみが取れる方はゆっくりと英気を養ってください。私もそうします。

 

 

 

動物に関する鍼灸の記事を書こうと前回書きましたが、どうやら次回になりそうです。便秘のへびに鍼を刺したお話なんですが。ちなみに営利目的の動物への鍼灸は獣医さんしかしてはいけないんです。この話は次回に。

 

お大事になさってください。

 

 

 

 

ブログ, 日常のこと, 鍼灸    2015.12.27 Sun

冬にはお灸を

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は日を追うごとに寒くなっています。院内に温度計があり、毎日朝見るのですが、徐々に平均気温が下がっていま す。とはいえ、今年の冬は暖冬のようです。そう言われると去年の今頃はダウンジャケットを着ていたような気がする。曖昧なものです。

 

 

患者様の足を触ると、この前まで暖かかった足の冷えが多くなってきました。かもめ鍼灸治療院では、鍼を刺している最中に赤外線で冷えている部位を温めます。それでも冷えがとりきれない時はお灸をします。

 

 

お灸については以前紹介しましたが、今のお灸は、昔のメディアにあるような、大きな三角形の巨大な物体(もぐさ)に火をつけるものではありません。そういえば今のメディアではそういった描写はとんと見なくなりました。これは、時代劇がだんだん減ってきつつあることに起因しているのかしらと思っているのですが、どうでしょうかね。漫画や小説といった文章では時代ものはいまだに人気はありますが、テレビでは本当に見なくなった。昔は朝から晩まで、どこかしらのチャンネルで時代劇をやっていたのですが。

 

 

前述した時代ものにでてくるような、巨大な三角形のお灸は「弘法の灸」といい、弘法大師空海が発明したものだとされています。しかし、色々調べてみるとどうも諸説あるようで、何が正しいのかわからない。歴史というものは調べれば調べるほど何が本当なのかわからなくなってくる時がある。歴史に限らず、物事というものは真実に近づくほど実態が遠のいていくように思います。だから、世界というものはおそらく曖昧なものに個人個人が線引きをしているだけなのかもしれません。話がそれました。

さておき昔のお灸は大きなもぐさを使い、人為的に火傷を作りだして免疫機能を高めるという荒技で、熱くて、お灸の跡ものこってしまうので今ではつかっているところは殆どないようです。

 

 

当院では、様々なタイプのお灸を使い分けますが(時として熱いお灸もつかいます)、冷えに対しては少し特殊なお灸をします。これは、以前知り合いの先生に教えていただきました。自分も患者として色々なお灸をうけましたが、身体を温めるという点では、1、2を争う位の効果があった。

これをすると、広範囲に渡って、じんわりと身体を温めます。それだけでなく、強い鍼を打ったあとに残る重怠いような感覚を緩和させることもできます。

 

 

冬になると腰痛や首肩こり、膝の痛みといった症状も強くなりがちです。そういったときに鍼だけでなく、お灸もすると温まって気持ちがいいものです。

 

 

 

お大事になさってください。身体を冷やしませんよう。次回は動物への鍼灸のお話を書きたいと思います。

ブログ    2015.12.06 Sun

スマホと首、肩のこりについて

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子はずいぶんと寒くなってきました。体感的に都内よりも、気温が2度ほど低いように感じます。

 

 

さて、週に数回、都内に鍼灸治療に行くのですが、電車に乗っていると老若男女、結構な人数がスマホを操作しています。私も暇があればちょこちょこ覗きます。

 スマホはすごい発明だと思います。自由に持ち運べるパソコンを皆が持っているようなもので、コミュニケーションの手段として、インターネットでの情報の収集、ゲームをしたり本まで読むことができる。

個人的に、本は著作権が切れた古典の作品が沢山読めるようになっているので、非常に重宝しています。この間は「宝島」を読みました。あれは現代でも胸が躍る素晴らしい冒険小説です。

 

 

どこにでも持ち運べるといった便利さの裏に、LINEなどのSNSツールでネット上での人間関係に疲れたり、情報があまりにも安易に手に入ったりすること(本当に正しい情報か否かは別です)、などがスマホの弊害として話題にあがります。

 

 

そういった精神的なマイナス面は置いておいて、肉体的なマイナスの影響というものもあるものです。

スマホが普及しだしてから首肩こりのを訴える方が増加したり、もともとあった首、肩こりの症状自体が重くなっている傾向にあるよう思います。大体においてスマホを見る際は首を前に屈めた姿勢が多い。

 

 

頭の重さは体重の約10%といわれています。50㎏の人間だったら5㎏ある。首を前に屈むには当然その働きをする筋肉があります。長時間スマホをやっている場合、その筋肉は5㎏の重さがある頭をその時間の間中ずっと支えていなければなりません。

これはもちろん、首こり、肩こり、背中のこりの原因になります。筋肉は単体で動くわけではないので、時として腰痛にまで派生することもある。さらに派生すると神経を圧迫するヘルニアなどの疾患の原因にもなりかねません。もちろん鍼灸ではこういった頚肩こりの治療は得意分野ですが、また元のようにスマホを使いだすと、結局元に戻ってしまう。

 

 

以前ある患者様が、スマホを何とはなしに一週間ほどやめてみたそうです、すると肩こりが感じなくなり、驚くほど身体が軽くなった、そしてなにより気分的にも楽になったと仰っていました。

しかし、スマホは便利で楽しく、現代の日本人には生活の必需品といってもいいくらいに普及している。それを破棄して肩こりを防ごう、というのは無理な話で、昔のファミコンのように 一日一時間というわけにもいかない(というより日常生活の一部に組み込まれている)。中々難しいものです。まだスマホが普及して日が浅いです。そのうち上手に共存できる手段がみつけられたらいいのですが。

 

 

本当に寒くなってきました。どうぞ身体を暖かくして冬に備えてください。

 

 

お大事にどうぞ

 

かもめ鍼灸治療院

ブログ, 日常のこと, 趣味, 鍼灸, 鍼灸    2015.11.27 Fri

鍼灸の本質

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は大分寒くなってきました。朝方起きるのが辛い季節ですね。布団の中で夢うつつにまどろむあの感覚が続くのなら、何万年でも寝続けていられるような気がするのですが、現実ではそうもいきません。

 

 

寒くなってきてから、徐々に症状が深い患者様が少し増えてきたように感じます。深いというのは、同じ肩こりや腰痛でも、今までは表層のみ凝っていた筋肉が深層にまでおよんでいるという感じです。そういう場合は往々にして一回の治療でこりをとりきるのは難しい。

 

 

若い方や、運動を日常的にしていて代謝が良い人は、その場で楽になる場合も少なくないですが、ある程度の年齢を取っている方、そして何より、日常的に筋肉を疲労させている姿勢を取っている方ほど、回復することが遅いです。これはもう断定です。少なくとも症状が重いと元の体調に戻すのに3回は治療する必要があります。

 

 

以前ブログにもかきましたが、鍼灸はミステリアスな東洋医学でツボに鍼を刺し、体調を操るというイメージが強いのかなあ、という気がします。あと、どこにいっても治らないから鍼灸が最後の砦、というイメージが強いというか。しかし鍼灸はそういったものではありません。もちろん治療直後に効果が出るという例も少なくはないです。一部のぎっくり腰だとか寝違えだとか。しかしそのようなものでも、奥に潜んでいる慢性的なものを治さない限りは疲労がたまると再び再発しかねない。

鍼灸は、少なくなった体力を一気に全快させるゲームにでてくるような魔法ではありません。つもりに積もって悲鳴を上げている身体を元にもどすにはそれなりの時間と労力がかかるものなのです。

 

 

大半は地味に治していくケースや、定期的に鍼灸をして、体調を調整していく場合の方が多いです。特に、定期的な体調管理という意味では素晴らしいものだと思います。

 

 

竜頭蛇尾になってしまいました汗

 

 

寒いとどうしても代謝は落ち、筋肉もこりやすくなる傾向があります。身体をあたためますよう。

お大事にしてください。

 

 

 

 

 

 

 

ブログ    2015.11.16 Mon

3週間ぶりに鍼灸治療をうけて

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子は今日は暖かいですね。

 

毎週自分も鍼灸治療をうけているのですが、最近は忙しく中々治療を受けることができませんでした。気付けば三週間近くも治療を受けていないことに気づきました。

 

 

そういえば、動く時に若干キレが悪くなった感じがする、朝起きた時もすっきりせず、食事をした後もなんだかお腹がすっきりしない。かと言って動けないほど辛いでもなく、むしろ普段通りに生活が送れる。肩こりというほどでもない、腰痛というほどでもない。ただ、今ひとつ快調ではないのです。体調というのは特別な事情でもない限り、急に落ちるものではなく徐々に徐々におちていくものです。だからこそたちが悪い。

 

 

昨日三週間ぶりに鍼を打ってもらいました。かなり深い部位の筋肉に凝りがあるのが自分でわかりました。腰に打った鍼のズーンとした感覚が足先にまで届きました。そして一気にその範囲まで血流が行きわたり、筋肉がゆるむのがわかります。

 

 

 

治療後は温泉に入ったようにすっきりしました。手足が暖まり、視界がくっきりとしました。自分の身体が思うように動くことのなんと素晴らしいことか!ただここまでこっていると一回の治療ではまだだめです。気を緩めて無理をするとまたもとに戻ってしまう。再び週一回の治療に戻すと同時に身体をやすめ、自分でお灸をしたり、打てるところに鍼を打つ必要がある。

背中や腰に自分で刺せたらいいのですが・・・阿修羅像のような六本腕がほしいところです。

 

 

改めて認識したのは、不調というものは徐々になっていき、いつしかその不調が当たり前のようになってしまうのだ、ということです。でもそれは肉体に相当な負担をかけているし、精神にも少なからず悪い影響を与えると思う。自分の好不調を把握しておく必要は大切なことです。

 

 

どんなに忙しくとも毎週必ず鍼灸治療を受けようと決意しました。

 

お大事になさってください。

 

 

ブログ, 東洋医学, 鍼灸    2015.11.06 Fri

ハロウィンイベント、風邪の引きかけの対処について

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。

世間ではハロウィンは昨日、今日ということですが、八王子南口のハロウィンイベント、ハニーズガーデンは先の25日に大盛況ののち無事に終了しました。当院での山本はるかさんの展示および、お絵かきイベントにも沢山の子供たちが参加して大にぎわいでした。子供たちが書いた作品は来年のハニーズガーデンのマスコットキャラの衣装になるようです。素晴らしい。山本さんの展示は患者さまに好評なので、公開期間を延長して今週も展示することにいたしました。院内の雰囲気も柔らかい雰囲気で心が和みます。

 

 

 

祭りの後は何となく、もの哀しいものです。朝は寒く、日が落ちるのも早くなってきました。風邪を引く方も増えてきたように思います。風邪でなくとも、喉がかれていたり、鼻をすすっていたり、といった症状が増えている。

 

 

 

朝起きたらどうも体調がいつもと違う、風邪っぽいな、と感じることは嫌なものです。これから仕事や用事があるといった場合は尚更です。そういった風邪の引きはじめには、首から背中にかけてぞわぞわっと嫌な感じがするときが多々あり、東洋医学ではこの場所から風邪が入り込むといわれています。このような場合には大椎といわれるツボを温めるのが非常に効果がある。大椎は首を前に曲げたときに首の後ろにぼこっと飛び出る骨のすぐ下の凹んでいる場所にあります(下図)。

 

 

大椎

 

 

ここをせんねん灸で、熱くなってきたなあ、と感じるまで温めます。目安は大体3~7壮くらいでしょうか。せんねん灸には熱さのレベルがあるのですが、(熱すぎるのを我慢しすぎてはだめです。火傷になってしまいます髪の長い方は髪を焦がさないように気を付けて、できればご家族の方にやってもらうのがいいかもしれません。お灸に慣れていない方は、ここを熱いシャワーや、ドライヤーなどの温風で、あたたまってきたぞ、と感じるまで温めます。十分にあたたまったら、葛根湯を飲むと更によいです。あれはとてもいい薬で、風邪だけでなく肩こりにもきき、どこの薬屋でも安価で売っている。素晴らしいですね。

 

ただこのやり方はインフルエンザや、風邪の真っ最中にはあまり効果は出づらいです。しかし、風邪の引きはじめにはとても効果がありますよ。

 

 

下の写真は上記のハニーズガーデンのイベントの写真です。素敵な展示してくださった山本はるかさん、当院のデザインを手掛けてくださり、今回のイベントの発起人であるTRICKYの高須賀文子さん、私です。それぞれ小さなバイキングビッケ、インドの破壊神カーリー(すごい!)上杉謙信に仮装しております。仮装はいいですね。違う自分になれるというか。毎年楽しみなイベントです。

 

 

お大事にしてください。

はにが仮装

 

 

 

 

ブログ    2015.11.01 Sun

Yamamoto Harucaさんの展示をやっています

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。かもめ鍼灸治療院は八王子南口で今月25日に行われるハロウィンイベント、ハニーズガーデンの開催に伴い、10月20日~11月1日まで、アーティストのYamamotoHarucaさんのイラスト、立体の作品の展示をさせていただいています。

 

 

 山本さんの作品はとても可愛らしいでなく、思わずおっと目に留めてしばらく眺めてしまいます。何かが心にひっかかるのです。それは彼女の作品が完全に一つの世界を作り出しているからだと思います。すぐれた創作物は時として現実以上に現実的な世界を作るものです。見る者の想像力を無意識のうちにかきたてられる。あるいは別の次元で本当にこの世界はあるのではないのかしらと思わせ説得力があります。

なぜそうおもわせるのか。山本さんが作品の中のほこりちゃんや、ハチ男やハチ子ちゃんたちにとても優しい愛情を注いでいるからなのでしょう。そしてそれを作品に伝える技術がある。見るだけでそれは伝わってくる。

 

 

もともと私は美術大学で映画の勉強をしていました。元々はSFやファンタジー、ホラーといったフィクションを作り出す作家になりたかったのです。紆余曲折あっていまは鍼灸師になりましたが、あのまま自分の好きな道を突き進んでいたらどうなっていただろうかと、ふと思う時があります。

 

 

 

創作活動で頑張っている色々なジャンルの作家さんは本当に尊敬しています。

創作活動をする作家さんたちをすこしでも応援できたらな、と思います。

 

お大事にどうぞ

ほこりめいん

 

ほこり1

 

ほこりめいん

 

はち男

 

 

 

ブログ    2015.10.20 Tue

膝の痛みに対する治療

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。ここのところ膝の痛みを訴える患者様を診る機会が多いです。運動のしすぎであったり、膝に体重を乗せる仕事が増えた、だとか、昔の古傷が季節の変わり目に痛みだす、とかそういったことで痛みを訴え、来院されます大抵の方は階段の上り下りや、運動時、歩行中、正座の時に痛みが強くなる傾向があります。

 

 

ところが膝の痛み一つでも膝だけに原因があるわけではなく、腰や股関節に原因がある場合があります。そうなるともちろんその部位にも鍼を打つ必要がある。膝に鍼を打ち、今一つ改善がみられない時に東洋医学的な見立てをして、膝とはおよそ関わりのないような部位に鍼をすると痛みが軽減することもよくあります。

 

 

 

下の写真は階段の上り下りが辛い20代女性の治療風景の一部です。(患者さまにはブログに載せることへの許可はお取りしております。)患部に冷えがあると血行をよくするために赤外線で温めます。写真が赤いのはそのためです。

 膝

 

 

施術後に段差を上り下りしてもらったところ、痛みはなくなり、わずらわしさが消えたということでした。このように鍼がすぐに効果を出す場合も多いです。しかし症状によっては、例えば年齢を重ねることにより、膝それ自体が変形(変形性膝関節症)してしまって痛みを起こしている場合などは、定期的にケアをしたほうが良いにこしたことはありません。

 

 

 

また、動作にもよりますが、膝は体重の3~5倍の負荷がかかると言われており、体重があればあるほど膝にかかる負担が大きくなります。だから、体重を減らしたり、体重をささえる太ももや足の筋肉を付けてあげることが自体が治療になるわけですね。ある意味で日常生活の毎日のケアは一回の鍼の治療よりも大事なことなのです。

 

 

 

八王子は、冷えたと思ったら、Tシャツでないと過ごせないような暑い天気になったり、雨が急に降ったと思えば、またカラっと晴れたりして、何かと過ごしづらい天気が続いています。傘を手に持つのも結構骨ですね。傘というものは濡れることを避ける、という意味では昔からあまり進歩をしていないのかしらと思います。日本昔話などにでてくる、わらで出来たみのや、かさなどから原理的にあまり変わっていないというか。世界中の情報があっという間に手に入ったり、地球の裏まで行くのに一日足らずで行くことのできるこの時代に、手がふさがらずに使える傘は開発できないのかしらと思います。歯医者さんのドリルの音とか。あるいは、そうもいかない事情があるのでしょう。

 

お大事にしてください

 

かもめ鍼灸治療院

ブログ    2015.10.19 Mon

重い腰痛の治療

 

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。秋も深くなり冬の気配が少しづつでてきました。八王子の朝もひんやりとしてきて、肌で季節を感じやすくなってきました。

 

 

 

さて、かもめ鍼灸治療院は一人一人の症状に合わせて鍼を打ちます。必要に応じて鍼の太さ、長さ、本数、お灸の熱さを変化させます。来院なさる患者さまで、症状が軽い方には刺激が少ない鍼をうちますが、症状がそれでは治らない方には刺激もそれなりに考慮する必要がある。

 

 

先日急性の腰痛になった患者さまをみる機会がありました。(患者さまの記事掲載の許可は取ってあります)。元々腰の調子が思わしくなかったところに、重いものをもちあげて以来、体を前かがみにしなくては辛い状態になってしまいました、腰を曲げてよちよちと歩いていて、とてもつらそうです。立ったり座ったりの動作が一番痛みます。しびれなどはなく、ヘルニア等に起因した神経の症状はなさそうです。

 

一回目の治療は腰や殿部のに周辺の筋肉に鍼を打ちました。ずんとした感じはあるが、特に痛みは感じなかったとのこと。治療後の様子を聞くと、概ね良く、立ったり座ったりしても大丈夫になりました。

 

 

ところが、数日後連絡があり、2~3日までは良かったが、仕事で立ったり座ったりしているうちにまた痛みがでてきたそうで、再び来院されました。一般的にぎっくり腰は疲れがたまっている時になりやすく、2日~7日程度おとなしくしていると治る、あるいはすこしづつ痛みも減っていくものです。ところが鍼をうって少し楽になったものの、また元にもどってしまった。これはいけない。

 

 

この患者様は良く知る友人であり、肉体的な回復力には信じられない位のタフネスをもっていました。睡眠などこの人には必要ではないのではないかと思うくらい活動的で、仕事も立ったり座ったり、肉体的にもとても強靭です。こんなに肉体的に辛そうなのは珍しい。

 

 

触ると前回鍼を打った表面の筋肉は柔らかくなっています。色々と聞いたり、動きを見ているうちにこれ思ったより根が深い腰痛だと判断しました。腰の深いところにある筋肉に問題がある、と。うつぶせになることができないので、身体を横にして治療を開始します。鍼を打っていきますと、浅いところの筋肉はやわらかく、するする鍼がはいります。みんなこんな筋肉ならいいのですが。

 

 

 

ところが、途中でゴムタイヤというか、なんだか干し肉に当たったような感覚が指先に伝わりました。奥の筋肉に当たったのです。そのときに患者様はとても強いズーンとした感覚が伝わったそうです。この感覚を響きというのですが、この響きというものはおおむねこっていればこっているほど出やすいものです。腰の奥の筋肉ががビーフジャーキーのようにガチガチになっているほど凝っていて、血流のながれが非常に悪くなっているようです。

 

 

患者様の響きはとても強いようです。しかしこれを放っておくと、身体が前かがみになったままの状態が続き、腰痛も姿勢も時間がたてばたつほど、治しにくくなってしまいます。ジャーキーのような腰の奥の筋肉をみずみずしい肉に変えて、新鮮な血液や酸素、栄養を送らなければなりません。

 

 

その筋肉および、今回の腰痛に関連性の高い筋肉を狙って、鍼を打っていきます。鍼を刺すことによって筋肉が刺激され、血液が流れやすくなります。(なぜそうなるかは次の機会に)。

 

 

今は施術前の痛みはほぼなくなり、前かがみの姿勢もなくなりました。あとは腰の下に張り感が少しあるとのこと。この症状は

はあと1~2回治療すれば改善するでしょう。

 

臨床の報告もまたすこしづつ書いていこうと思います。何度も書いていますが、物事を文章化するのはなんと難しいことか!高名な小説家の文章等を読むと、それがどんなに優れた技術なのだろうか、と驚かされます。なんでしょうね。

 

 

 

話がそれました、お身体に気をつけて!

 

 

かもめ鍼灸治療院

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログ    2015.10.06 Tue

季節の変わり目の体調不良と現実的な問題

こんにちは、かもめ鍼灸治療院です。八王子の天気は過ごしやすい晴天です。ぽつぽつ雨もふりますが、近ごろは涼しくなり過ごしやすくなりました。。寝睡を良くとれるようになったという患者様も多くなりました。余談ですが、時代小説「鬼平犯科帳」に、暑く寝苦しい夜が終わり、眠りが深くなる今の時期が、盗賊が一番入りやすいそうです。物騒ですね。

 

 

 

さておき、季節の変わり目は体調を崩しやすい傾向があります。今の夏と秋の間もその例外ではありません。温度、湿度、天候にあわせる為に身体はその環境に適応しようとします。しかし、今年のように例年にない高湿度から、身体がとけてしまうような猛暑、そして今の涼しい気候に合わせて、身体の状態を良好に維持することは身体にとって大変な負担であります。

 

 

 

例えば夏の暑さをしのぐために、冷たいものをとりすぎないだとか、エアコンを浴びすぎないということは健康管理の面ではとても大事なことです。しかし、今年のような気候に対して、心地よく生きるためとはいえ、飲みたいものも我慢したり、熱中症の危機を顧みずにエアコンを極力高い温度に設定することは人によっては、ストイックすぎる(理想的すぎる)状況もあると思うのです。現実的な面で。その人が置かれている生活環境を考慮に入れたり、個人個人の身体的な強さにのっとった健康管理ができれば一番いいのですが。

 

 

重複しますが、そういった健康管理を上手にやればいいのですが、現実に生きるにはそれは中々難しい場合もある。そうして健康管理がうまくいかず、負担に耐え切れなくなると、疲れやすい、のぼせやすい、異常に発汗する、身体が重怠い、胃腸の調子が悪い, etc…ここには書ききれないほどの様々な体調不良がでてしまいます。中々難しいものです。

 

季節の変わり目の対処法については、次に書くことにしましょう。ブログの更新もより早くなればいいのですが…。心が乗った文章を作るということは骨が折れます笑

 

 

 

下の写真は二年前、姉と妹と動物を見に、アフリカ旅行に行ったものです。全てが大きく雄大で、とにかく空が高かったです。。この時の写真を見返すと何となく日常の問題が些細なことに感じられるのです。

 

 

 africa

つぶやき, ブログ, 鍼灸    2015.09.05 Sat

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